![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6a5-1024x494.png)
その後、ヘリョンは承政院から
緑嶼堂に関する記録が記されている書を借りてきて
史草がどこにあるか探そうとした
その時「緑嶼堂」と書かれた扁額(へんがく)
(建物の内外や門・鳥居などの
高い位置に掲出される額、看板のこと)に何か感じたヘリョン達
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6a6-1024x490.png)
そこにはやはりキム・イルモク史官が書いた史草が
保管されていた
それを読もうとするイ・リムに対しヘリョンは
「だめです ママ
これは史草です ママは読むことができません
この中に何が書いてあったとしても
それを読んで判断しどうするかは史官の仕事です
ママ 少しだけお待ちください」と言った
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6a7-1024x483.png)
イ・リムはそれでも読もうとしたので
ホ内官が「私がお話いたします!」とイ・リムを止めた
ホ内官から全てを聞いたイ・リムは
立ち入り禁止となっている大妃殿に向かった
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6a8-1024x492.png)
そしてイ・リムは自分が今まで父と思っていた王イ・テに
無視され辛く当たられたきたのは
自分が不足だからだと思ってきた
でも本当はそうではなく自分が廃君の息子だから
何とかその息子であるイ・リムだけは生かしてほしいという
大妃と王イ・テの約束があったがゆえに
今、自分が生きているのだということを知った
その為、自分をずっと責めてきたイ・リムは
それならばその時、廃君の息子として死んでしまったほうがよかった
私はもう全てが嫌です この宮もトウォン大君として生きることもと
切なく言って泣いた
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6s1-1024x433.jpg)
すると大妃イム氏は「私を許してください
あなたの為にと思ったことがあなたをこんなに苦しめるなんて
でも私はあなたを生かさなければならなかった
あきらめないでください
あなただけがこの国の本当の王になる方です
私が必ずあなたをその位置に戻して見せますから
私もこの20年間、苦痛の中で生きてきました
私の息子を殺した者が私を母だと呼ぶ時
私の胸は刀で切られるように痛かったです
でも私はトウォンの為に生きてきました
だからあなたも私の為にそしてあなたの父主上殿下の為に
どうかもう少し力をだして」と号泣しイ・リムを慰労し言った
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6s2-1024x486.png)
その後、ヘリョンはウウォンを書庫に呼び出し
「キム・イルモク史官の史草が見つかりました
その時、他の史官が内容を
変えて書いたことも聞きました
キム・イルモク史官はその命令に
従わなかったので処刑されたのです
この真実を究明しなければならないのではありませんか」と言うと
ウウォンは「誰がそんなことを!」と言いながら考え
これも自分の父左議政イクピョンの仕業なのかと察した
その為「だめだ!これは史官の仕事ではない
忘れたか 今、お前がしようとすることは
関係ない人を死なせることになる」と言った
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6s4-1024x383.jpg)
それを聞いたヘリョンは
「本当に関係ない人というのは
新しい世界を夢見てたということが罪となり
死んでからも指さされている廃君や曙来院(ソレウォン)の
人たちのことではありませんか
20年前、日記庁(廃位された王の歴史を
編集するため臨時に設けられた庁)で
史草の内容を変えさせた命令があり
それに従わなかった史官を処刑したというのは
はっきりとした事実です
これも朝廷の仕事だと無視されるのなら
私はミン奉教を先輩として従いません」と言った
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6s5-1024x487.png)
それを聞いたウウォンは一晩考えた末
ヘリョンの言う通り
20年前の真実を究明していくことにした
まず、史官たちにキム・イルモク史官の書いた史草を見せた
それを読んだ史官達は驚き
それを深刻に捉え
これは 誰かが史官を脅迫し
史草を操作したかどうかが問題だと言った
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6s7-1024x483.png)
そしてヘリョンたち芸文館の史官達は
「20年前、廃君の日記庁が設けられた時
その当時の史官達が提出した史草が
操作されていたという証言と
それを立証する新しい史草が発見されました
最後まで真実を守ろうとした史官は亡くなりましたので
生きている私たち史官が間違った歴史をまっすぐに立て直し
後世に伝えていきたいと思います
ですので当時日記庁で史官たちに
史草の内容を操作させた大臣が誰なのか
それを実行した史官が誰なのか
この真実を究明してくださることを願います」
と上書を書きイ・ジンに送った
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6s8-1024x483.png)
しかし、それを聞いたイ・ジンはそれを承諾しなかった
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6d1-1024x439.jpg)
ヘリョンが上書を上げたことを知ったジェギョンは
ヘリョンに「今からでも遅くない
ここから離れていなさい」と言った
するとヘリョンは「お兄様が今まで私を守ってくださったのは
自責感からですか
曙来院の人たちがあの日、皆殺されたのに
なぜお兄様と私は生き残れたのか
そして曙来院にいたお兄様がなぜ官職に就くことができたのか
不思議に思うことが多くありました
それは結局、廃君の書信をすり替えたからなのですね
でも私はお兄様を恨みません
必ず、何か理由があったからだと思うからです
長い間、私を守り育ててくださり一人で悩み苦しまれたことだけで
もう罰を受けられたのだと思います
ですからもう一人で荷物を背負わないでください」と涙を流し言った
それを聞いたジェギョンも心を痛め泣いた
![](http://kimmo77.com/wp-content/uploads/2019/10/6d4-1024x436.jpg)
その後、イ・リムはイ・ジンを訪ね
史官達の上書を聞き入れてほしいと言った
するとイ・ジンは「お前がなぜそれを気にするのか
殿下の反情が間違っていたことを明らかにするためか
お前は廃君の息子ではない
殿下の息子でありこの国の大君だ
だからのお前の本分を忘れるな」と言った
するとイ・リムは「私の本分とは何ですか
部屋に引きこもり何もできない弱い王子のことですか」と言うと
イ・ジンは「そうだ!お前は何もできないしてはいけない
トウォン大君だ」と言った
それを聞いたイ・リムは
「私はもうそのようには生きないと決めました
間違っていることは正し間違ったことをする人には
罰を与えるでしょう
お兄様も私を止めることはできないでしょう!」と強く言った
するとイ・ジンはイ・リムを緑嶼堂から
出入り禁止とすると命令した
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