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1992年 韓国ワンド(莞島)
(韓国、全羅南道にある島です)
イ・ガンは母スヒと二人で食堂を営んでいた
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そんなある日ガンは
外に干しているサツマイモを
お腹を空かせた見知らぬ少女が
食べているのを見た
それを見たガンはその少女を
食堂に連れてきて
食事を御馳走した
少女が「私、お金ないんだけど」と言うと
ガンは「お金払えとは言ってないよ」と
笑って言った
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それを聞いた少女は初めて食べる
島の食事を本当においしく食べた
あまりにもおいしくて泣いてしまう少女
それを見たガンは
「お腹が空いたらいつでももおいでよ」と言った
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少女の名前はムン・チャヨン
チャヨンはソウルから
ワンドに家族旅行に来ていた
チャヨンの母は
チャニョンが満腹になるまで
食べたことを知り
「明後日オーディションなのに
何考えてるの!」と怒った
チャヨンはタレントオーディションを
受けるためダイエット中だったのだった
そしてチャヨンの母はすぐに
ソウルに帰ると言った
それを知らないガンは
チャヨンの為にチョコレートの
デザートを一生懸命作っていた
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その頃、ガンの祖母でコソン財団理事長の
ハン・ヨンソルとガンの父の兄夫婦が一緒に来た
ヨンソルはガンに父の名前を聞き
学校の成績はいいのかと聞いた
そしてガンの母スヒに
ガンをコソン財団の後継者として
兄夫婦の息子イ・ジュンと競争させると伝えた
それを聞いたスヒは自分達は
ここで静かに暮らしたいと言ったが
ヨンソルはそれを許さなかった
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その頃、ジュンとガンは喧嘩をしていた
ジュンがガンの大切な犬を
いじめたことが原因だった
そして二人は海に落ちてしまった
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その後、病院に運ばれた二人だったが
意識のないガンよりも
意識のあるコソン財団理事長の
孫息子ジュンを優先的に治療する医師に
ガンを先に治療してほしいと言うスヒ
しかし兄嫁ユン・ヘミに妨害され
ガンの治療は後回しにされた
するとスヘは
「うちのガンもコソン家の子供です
ハン理事長の孫です!」と泣きながら叫んだ
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次の年の春
チャヨンは一人でガンの食堂を訪ねた
しかし、そこにはもう誰もいなかった
その時、近所のおじさんがチャヨンに
去年、ガンが火傷までして
チョコレートのデザートを作って
チャヨンを待っていた事を話してくれた
チャニョンは
「もうタレントにならなくてよくなったから
いくらでも食べれるのに」と
切なく言った
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そして2012年夏
その日は母スヒの忌日だった
医師となったガン(ユン・ゲサン)は
その時、ワンドからソウルに
引っ越した日を思い出した
絶対に行かないと言うガン
「僕の夢は料理人だ
お母さんが言ったじゃないか
美味しい料理を作って
人々を幸せにしてあげるって
それがお母さんの夢だって!
僕もそれが夢なんだ」と言ったが
スヒは「私のお母さんはお前のおばあさんの
家政婦として亡くなったけど
お母さんはこの家の嫁として
死にたい
それがお母さんの夢なの!」と嘘をついて
なんとかガンをソウルに連れて行ったのだった
ガンは亡くなった母の写真を見ながら
「可愛そうなお母さん
結局、夢も叶えられずに・・・」とつぶやいた
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その頃、チャヨン(ハ・ジウォン)は
過去の事故のトラウマの為に
病院のベッドの下でうずくまっていた
そこに脳神経外科の医師となった
イ・ジュン(チャン・スンジョ)が来たが
カルテを見て
「私の診る患者ではないから
精神科にお願いしてください」と冷たく言った
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チャヨンはジュンの冷たい対応に
看護婦に「この病院の方は皆
いい人ばかりです
一人抜かして」とジュンのことを皮肉り言った
すると看護婦が「イ・ジュン先生も
チャヨンさんと同じ事故で
遭ったそうです
だからチャヨンさんに
冷たくするのかもしれません
忘れたい出来事を思い出したくないために」と言った
それを聞いたチャヨンは驚き
ジュンを見つめた
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家に帰ったチャヨンは冷蔵庫から
チョコレートを出した
チャヨンは幼い時に
デパートの崩壊事故に遭い壊れた建物内に
閉じ込められたことがあった
その時、横から「あなたは生きてね」と
言う女性の声と共に
チョコレートを渡された
それを食べ、チャヨンはなんとか
生き延びたのだった
チャヨンはそのチョコレートを見ながら
その亡くなった命の恩人の女性に
「ありがとうございます
一生懸命生きます」と言い
チョコを食べた
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そして料理を作り始めた
その時、チャヨンは
命の恩人の女性に料理人だと言われた
ことを思い出した それを聞いたチャヨンは
「私も大きくなったら
お腹が空いて辛い思いをしている人たちに
暖かくておいしい食事を作ってあげられる
料理人になりたいと思ってます
ここから出れたら・・・」と言った
その時のことを思い出しながら
一生懸命、料理を作った
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同じ頃、ガンは手術をしながら
母の忌日の日、親友のクォン・ミンソンから
「お前、料理人になりたいんだろ
今からでも間に合う
お前が一番、幸せだった頃に帰れよ」と言われた
それに対しガンは
「お母さんが言ってたな
自分のものじゃないものを持ってしまった時には
元の主人に返さなきゃいけないって
この適応できない苦痛と傷と怒りは
もともと俺のものじゃなかった
だから返さなきゃ
そしてこの地獄から開放されたい」と言った
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次の日、チャヨンは作った料理を持って
病院に向かった
その料理はジュンの為に準備したのだった
自分と同じ心の痛みを持ったジュンを
慰労したいと思ったからだった
しかし、ジュンには何も言わず置いてきたので
ジュンはそれを捨てようとした
毒が入っているかもしれないからと言うジュンに
チャヨンは「私が食べてみます
それでなんともなかったら
持ち帰っておいしく食べてください」と言った
そして食べたチャヨンだったが
突然、腹痛を訴えジュンの前で倒れてしまった
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チャヨンは盲腸だった
盲腸の手術を終えた後
歩いているとベンチに食べ残しの
キムパプやトッポキを見つけた
あまりにもお腹が空いていたので
それをつまみ食いしてしまった
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そこにガンが来て
「病院では食事出ませんか」と言ってきた
それはガンと友人のミンソンが
食べていたものだった
その時、チャヨンはガンのネームプレートを見て
「イ・ガン!!?」と叫んだ
ガンは「私を知ってるんですか?」と聞いたが
チャヨンが「誰だっけ?」と言った
しかしチャヨンはガンが行った後も
「絶対、 私が知ってる名前なんだよな~」と
必死で思い出そうとした
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イ・ガン
チャヨンの初恋の人だった
ご馳走してくれたあの時から
ガンをずっと探していたチャヨン
そしてそれを思い出した
そのためその後
ずっとガンを隠れて見ていたチャヨンは
再びガンと出会い
恥ずかしさに逃げようとした所
点滴の針から出血してしまい
ガンに処置してもらうことになった
その時、ガンの腕に火傷の跡が
あるのを見たチャヨンは
あの時、チャヨンの為にガンが
チョコレートのデザートを作った時
やけどしたと近所のおじさんが
言っていたのを思い出し
ひょっとして目の前にいるのが
あの時のガンではないかと思った
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その日の夜、ガンはいつものように
望まない家族との食事をした
祖母、伯父夫婦、伯母そしてジュン
その場で伯父でコソン病院院長の
イ・スンフンはガンがリビアに
派遣されることになったと言った
ジュンのためガンの承諾もなく
勝手に決めてしまうスンフンだった
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そして2013年となった
チャヨンはシェフとして働いていた
ガンはリビアで危険な状況の中を
必死で医師としての仕事を果たしていた
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そんなある日
ガンは地雷の被害に遭い
その場に倒れた
同じ時間、チャヨンはなぜか涙が出た
何がなんだかわからなかったが
不安な思いがよぎった
SEVENTEEN (세븐틴) – SWEETEST THING
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