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ギョンは大王王妃に
フンギョンに言われたように
「チョ家の娘(ヨンジ)を
王妃にしてください
ホン家の娘は偽の身分を
使っているから駄目です
それはおばあ様が一番
よくわかっておられるではないですか
おばあさまは生きて帰って来た中殿を
ホン家の娘として揀択に
参加させた張本人ではないですか」と言った
すると大王王妃は
「中殿がもう一度王妃になれば
あの時の犯人を捕まえることが
できるはずです
無計画に犠牲にさせようというのではありません
君上と私が一緒に犯人を捕まえれば
中殿を守ることができるはずです」と言った
するとギョンは
「それは守るのではなく
利用するということです
おばあ様は私が本当に守りたいものが
なんであるかわからないのです
このままお考えをお変えにならないのでしたら
おばあ様がされたことを
明らかにいたします」と言った
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それを聞いた大王王妃は仕方なく
「中殿に揀択されたお嬢様は
左議政チョ・フンギョンの娘ヨンジだ」と
発表した
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それを聞いたウンボは
家に帰り悲しくなり泣いた
しかし、そのお陰でホン・ヨンと
ウンボの母は無事に助かった
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その後ギョンは、ホン・ヨンの父ホン・ギホを呼んだ
ギホは娘を助けてもらったことを感謝した
そしてなぜ、ウンボを助けたのかと聞かれ
「最初は戸惑いましたが
よく考えてみるとあの娘こそ
この混乱した世の被害者であり
証人であると考えたからです」と強く言った
それを聞いたギョンは
ギホの誠実さに心を惹かれ
「今、空いている刑判(刑曹の長官)の
位置に就いて私を支えてくれないか」と言った
それを聞いたギホは
考える時間を与えてほしいと答えた
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その夜、ウンボを思い心を痛めたギョンは
ウンボに会いに行き
「私がチョ家の娘を選んだ
そなたを守るために
そなたの母親が拉致されたんだ」と
その時の事情を話した
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同じ頃、ジェファはワルから
王ギョンがウンギを銃で
撃った犯人を捜していると聞いた
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その後、ギョンはウンボを馬に乗せ
川辺に行った
そして二人はそこで少しの幸せな時間を過ごした
ウンボは勇気を出し「殿下、私は依然と少し
変わったような気がしませんか」と聞いた
ギョンは「そうだな 女性らしい姿だったが
今は幼い頃のそなたに
戻ったような気がする」と言うと
ウンボは「では今の私が
女性らしい私よりいいですか」と聞いた
するとギョンは笑いながら
「何おかしなことを言っているんだ
前も今もそなただということは
変わりないのに」と言った
それを聞いたウンボは少し寂しい思いになった
今の自分がいいと言ってほしかった
いや姉ウンギではなく自分を
好きだと言ってほしいウンボだった
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その頃、ワルはギョンからの王命によって
後ろ首に火傷のような跡がある者について
探っていた
そしてキム家の家で後ろ首の入れ墨は
キム家の山賊であることを教えてもらい
過去にそれを消した者が二人いて
一人は清国に行き
もう一人は酒幕(チュマク
宿屋をかねた居酒屋)で
生活しているらしいと聞いた
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そしてその帰りに
ギョンはウンボに
「後宮(フグン 側室)として
私のそばにいてくれないか
このまま、そなたを一人に
しておくわけにはいかない」と言った
するとウンボは「もう私は
殿下の言われるままに
するしかない立場です」と笑顔で答えた
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その後、ウンボは以前
会ったことがある少年が
母親の具合が悪いと助けを求めてきた
そこにいたジェファが母親をつれて
医院に連れて行った
その母親はあまりにも
食べる物がないため腐った食べ物を食べ
腹下しをしたのだった
その少年にジェファは
「字を学ぶようにしろ
そうしたらお前がこの国の
本当の主人だということが
わかるだろう」と言った
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その話を聞いていたウンボは
「民がこの国の本当の
主人だという文章を
どこで読んだのですか
もしかして「開化論」という
本をご存じですか」と聞いた
するとジェファは
「知っていますとも
それを書いた先生が誰だかもわかります
あなたのお父様ではないですか
王に利用だけされて亡くなった
カン・イス大監の
復讐をしたかったんじゃないんですか
それがあなたの目的ではないですか」と言った
するとウンボは驚き
「それを一体どうして知っているのですか
あなたは誰ですか」と聞くと
「カン・イス、ペク・ジャヨン、ホン・ギホ
皆、私と共に新しい世を
夢見ている者たちです
あなたのお父様が新しい王として
建てようとしたのが私です」と言った
それを聞いて驚愕したウンボは
「では私を揀択に参加させたのも
大君の目的を果たす為だったのですか!」と叫んだ
するとジェファは「大義の為でした」と答えた
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そしてウンボはジャヨンを訪ね
「私とあなたの進む道が違うことを
今悟りました
ですからこれから
私を操るようなことはしないでください」と言って
その場を立ち去った
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その後、ギョンは大臣たちに
揀択に脱落した二人を
後宮にすることを宣言した
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そしてヨンジが中殿となり
ウンボとソンイが後宮になった
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そして、結婚初夜
ギョンは中殿となったヨンジに
「これから私の女人として
生きていくことは望まないでください
そこまで許した覚えはありませんから
中殿と私の間に愛情は
生じることは絶対にありませんから」と言い
ヨンジを残し部屋を出て行った
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その頃、ジャヨンは最後の手段を
使おうと提案していた
ウンボに王ギョンを
毒殺させようというのだった
ギホは反対したが
ジェファは今しかないと実行を命令した
それを聞いたギホは
「それでは私はここで抜けさせてもらいます
これは私たちが目指してきた
大義ではありません」と言い
その場を出て行った
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その後、ジャヨンはウンボに
母親に会わせてやると書信を送り
ウンボを呼び出し
母に会わせてやる前にやることがあると言い
毒薬を渡し
「これを王に飲ませろ
お前の手で王を殺せ」と言った
それを聞いたウンボは驚愕した
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