その日、セロイの店にチャンガの会長デヒと
スア、グンウォンが来た
セロイは皆にいつも通りに振る舞えと言った
その後、デヒはセロイに
なぜ、8年前チャンガの株が暴落したとき
投資したのか聞いた
セロイは「信じていたからです
ブランドのイメージは悪くなっても
チャンガの価値、本質が
変わったわけではないから
長期的に見てお金になると思ったからです」と言った
それを聞いたデヒは
「では今日の朝した投資は
どんな意味があるんだ
6億くらい投資したようだが」と聞いた
セロイは「私のことがかなり
気になるようですね
今日の投資も 8年前と同じです」と言った
その後、デヒは食事をしセロイに
「期待して来てみたんだが
直接食べてみてわかった
チャンガに対抗するんだったら無理だ
私が君を敵だと思っていないことを
よかったと思いなさい
パク部長(セロイの父)のことを
考えて言っているんだ
チャンガのことはあきらめて
適当に生きろ」と言った
それを聞いたセロイは
「あきらめろ 適当にやれ
それは無理です
こだわりや血気が
私の人生そのものですから
パク部長の為に?
笑わせるなよ
うちの父さんの為にあんたができることは
跪いて罪の償いをすることだけだ
そのように私がさせるつもりです」と強く言った
セロイのファンドマネージャーである
イ・ホジンは以前、セロイが刑務所にいる時に
面会に行った時を思い出していた
ホジンはグンウォンからいじめられていた自分を
助けてくれたセロイにお礼を言いたかったのだった
最初は素直に言えなかったが
「3年間、ずっといじめられ続けたけど
それに耐えられたのはグンウォンに対する
復讐を考えていたからだった
俺の夢はファンドマネージャーなんだ
あ!俺がひねくれてるから
先に言えなかったんだけど
あの時、助けてくれてありがとう」
とセロイにお礼を言った
するとセロイは「俺は出所したら
屋台を開こうと思ってる
そしていつかチャンガを倒そうと思ってる
それが俺の目標だ」と言い
それを聞いたホジンは
「大変だと思う
でも有能なファンドマネージャーが
いれば可能だ」と言った
二人はその日から友人となり
ホジンはセロイのファンドマネージャーに
なったのだった
その後、セロイはホジンをチャンガの
専務理事であるカン・ミンジョンの
ファンドマネージャーにした
そしてチャンガと対抗するため
ミンジョンと手を組もうとした
最初はミンジョンは同意しなかったが
セロイの店にデヒが訪ねていくほど
セロイの存在がデヒにとって大きくなったら
考えてみると言った
そしてその日、デヒがセロイの店を
訪ねて行ったことを知ったミンジョンは
セロイと会い「わかった
私たち、一緒の船に乗ってみようか
よろしくパートナー」と言い
二人は握手した
それを秘書を通し知ったデヒ
次の日、グンスはイソに
セロイと自分の家に過去
何があったのか知っているかと聞いた
イソは知っているが知らないと言った
仕方なくグンスは直接父デヒに聞きに行った
デヒは「見てわからなかったか
大してよくない関係だ
なぜここまで来てそんなことを聞くんだ
あいつに直接聞けばいいだろう」と言った
するとグンスは「怖かったからです
どうせうちの方が
悪いからだと思ったからです」と言った
するとデヒは「心配するな
悪いのは私ではない
いい奴、悪い奴という二つの基準は
何で決まると思うのか
それは勝った方が決めれるんだ
そして私はいつも勝ってきた
あんな奴の店はすぐに辞めろ」と言った
するとグンスは
「僕はそんな風に生きていくのは嫌です
それからセロイ兄さんは父さんが
考えているより強い人です」と言い
その場を立ち去った
その次の日、セロイはスアに会った
スアは「私、たまにわからなくなる時があるの
私はチャンガで一生懸命
働いているんだけど
私のことチャンガから
辞めさせてやるって言った
あんたの言葉がうれしかったり
でもあんたがここでやめてくれればいいのにと
思ったりもするしあんたを応援してみたり
チャンガとあんたの間で私が
どうしたらいいか、一体私は誰の味方なのか
わからなくなる」と言った
それを聞いたセロイは
「振り回されなくていい
お前はお前の味方であればいいから」と言った
その頃、グンスはイソに
「もしかしてセロイ兄さんのこと
好きなのか」と聞いた
イソは「好きだって言ったら?
あんたは大丈夫?
だってあんたは私のこと好きでしょ
私はあんたがチャンガの息子だって
知ってて近づいたの
どんな形であってもいい人脈は
利用できるから
でもあんたは私のことも
チャンガの後継者のことも
何もかも勝ち取ろうとしない
バカだったってこと
私は社長のことが好き
でも人の感情ってどうなるかわからないでしょ
状況によって変わったりするから
だからあんたにも機会はあるよ
もし、私のことをものにしたかったら
チャンガをあんたのものにしてみなよ
ハハハ 冗談だけど」と言った
その後、セロイはイソに
自分の今までのこと全てを話した
そして二人で父の事件の担当刑事だった
オ・ビョンホンを訪ねた
ビョンホンはセロイに
「私が何年かけてでも補償していくから
もうこれ以上、ここに来ないでくれ」と
跪き、セロイにお願いした
ビョンホンはあの時
警察の上司に口止めされ
グンウォンがセロイの父を
ひき逃げしたことを
もみ消してしまったのだった
セロイは「刑事さんが私の為にできることは
真実を明らかにし自首することです
少なくとも娘さんの夢を応援してあげられる
堂々とした父親に
ならないといけないのではありませんか」と言った
するとビョンホンは
「でも 私がいないと娘が!」と切なく言ったが
セロイは「あなたが私に
そんなこと言っては
いけないんじゃないですか」と言った
その夜、イソはセロイの腕に
いくつも傷跡があるのを見て
心を痛め、泣いた
「もう二度とこの人を
傷つかせたくない
この人に何かしようとする奴らは
全部殺してやる」と決意した
そして「愛してる 愛してる」と
心の中で叫んだ
次の日、セロイの店のオーナーが
新しく変わったと言われた
そしてその新しいオーナーが契約期間が過ぎたら
自分がそこで店をやるから
セロイたちに出て行ってもらうように言って来た
セロイはそのオーナーに電話し挨拶した
すると新しいオーナーはデヒだったことがわかった
それを知ったセロイの表情が一気に変わった
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