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セロイはグンウォンに
「俺の計画は15年だからな
公訴時効
その時はちゃんと
見せてやるから
期待しておけよ」と言った
そしてセロイはグンウォンの腕を
強く掴み、離した
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その頃、スングォンは自分のせいで
店が営業停止になったことを悔やんでいた
そしてセロイと初めて会った時を思い出した
あれは8年前のことだった
スングォンはヤクザだった
二人は刑務所で出会った
いつも本ばかり読んでいるセロイに
スングォンは「何があるわけでもない
俺たちみたいな奴らが
勉強したって何になるっていうんだよ
前科者が会社で雇って
もらえるわけじゃないし」と言うと
セロイは「金がないから、勉強できなかったから
犯罪者だから何もできないなんて
だめだって最初から決めつけて
どうするんだよ
やってみてから判断しないと!
お前の論理を俺に
納得させるなよ」と言った
それを聞いて怒ったスングォンは
セロイを殴りつけ蹴った
それでもセロイは「勉強、土方、
遠洋漁船 そういうことから始めればいいい
必要なものは全部やるつもりだ
俺の価値をお前が決めるな!
俺の人生はこれから始まりなんだ
やりたいことは全てやって生きていくんだ!」と
力強く言った
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二人は出所後、全く違う道を進んだ
セロイは自分の夢を叶う為
必死で働き「タンバム」をオープンさせた
スングォンは再び
ヤクザとしての生活を続けていた
その後、スングォンは
セロイの店の常連になった
そしてスングォンは
「俺は兄さんのファンなんだ
かっこいいじゃないか
やりたいことやって生きて
俺も兄さんみたいに
ちゃんと生きていきたい
悪いことしないで一生懸命働いて」と言い
その後、「タンバム」で働くことになった
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その頃、グンウォンは父デヒに
弟グンスが居酒屋に行って
問題を起こした店が
セロイの店だと言った
それを聞いたデヒは秘書に
グンスがどうしているか聞いた
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その後、20歳になったイソは
受験した大学全て合格し
成人を証明できる本物の身分証明書を持って
友人とバーにお酒を飲みに行った
そこで初めて会う男たちと飲んだ
しかし、全く楽しくなった
セロイに会ったあの時から
何に対しても興味が湧かなくなった
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その後、イソは男に
他の場所に行こうと言われたが店を出た
イソは追いかけて来た男に
しつこく付きまとわれたので
酒代だとお金を男に投げつけた
怒った男はイソの頬を叩いた
それに対しイソは男を投げ飛ばし
足で蹴った
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逃げるイソを追いかけてくる男
その時、公衆便所に逃げ込んだイソ
そこにはセロイがいた
セロイはイソの頬が
赤く腫れているのを見て心配し
イソが「助けてください」と言ったので
セロイは男と戦い、イソを連れて逃げた
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その後、セロイは自分を待っていたスアと
イソを連れて男から逃げた
その為、イソはお礼したいと
コーヒーをおごると言った
しかし、セロイは大丈夫だから
家に帰れと言ったが
イソが「あの時、店の広報のこと
関心があるって言われましたよね
私の専門分野ですから
教えてあげます」と言った
その為、3人は一緒にカフェに行った
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セロイがコーヒーを取りに行っている間に
イソはスアがあの時
未成年者がセロイの店にいると
通報したことを悟った
イソは笑いながら
「なぜ?10年間自分のことを
好きでいてくれた男の足を
引っ張ろうとするなんて」と言った
するとスアは「どうせあんたのほうには
セロイは行かないから
セロイはそういう人なの
変わらないから」と言った
するとイソは「だけどあなたが
そういう人だってわかったら
ちょっとは変わるかもよ」と
笑いながら言った
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それを聞いたスアはセロイに
「あんたの店を通報したの私なの
それでも私のこと好き?」
と正直に言い、聞いた
するとセロイは「うん
なんか理由があったんだろう
何も言わなければ俺はわからなかったし
ただ、ちょっと残念なだけだよ」と言った
それを聞いたスアは
何ともいえない気持ちになり
その場をすぐに立ち去った
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その後、イソは「店の広報について
関心があるんでしょ
それに今日、私は成人したから
一杯、飲みに行く
いいタイミングだと思うんだけど」と言い
二人はバーに行った
イソはセロイの店は広報よりも
基本がなっていないと言った
それはデヒの自叙伝にも
書いてあったことだった
「一番、重要なことは基本に忠実なことだ」と
セロイは何が悪いのか具体的に聞いた
イソは「インテリアは乱雑だし
仕事してる人はセンスないし
特色もないし基本もなっていない店なのに
お客さん来ると思う?」と言った
それを聞いたセロイは感心し
「お前はなんでわかるんだ
二十歳になったばっかりなのに」と言い
少し酔っていたので
イソの頭を撫で
「すごいな~」と言った
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すると少しドキドキしたイソは話を変え
「店の名前も問題だよ
なんか田舎っぽいっていうか
梨泰院に合ってない
なんでそんな名前にしたの?」と言った
するとセロイは「タンバム(甘栗)?
俺の人生はちょっと・・・苦い
すごく苦かったんだ
夜もよく眠れない
慕わしくて、寂しくてそして腹が立つ
だからもう少し俺の人生が
甘かったらなあと思ってさ」と言った
そんなセロイを見ながらイソは
おかしな気持ちになった
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そして酒に酔い
倒れてしまったセロイを見て
イソは「この人の人生が甘くなるように
してあげたいと思う
私はこの人が好きだ」と
セロイにキスをした
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そして次の日の夜
イソは「タンバム」に行った
そして店から出て来たセロイが
「何のようだ?」と聞くと
イソは「一緒にいたくて
あ!だからここで仕事します
夢を叶えてあげます 社長(店長)」と言った
イソは自分の手でセロイをただの男ではなく
すごい男にしてあげたいと思ったのだった
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